「失敗は成功のもと」。
よく言われる言葉ですが、
それでも人は失敗を恐れます。
歳を重ねれば重ねる程、保守的になりがちです。
ですが、失敗を放置せず、
その失敗から学びを得ることで
失敗は昇華され、次の挑戦に活かされていくことを私は知っています。
次でも思ったような成果に繋がらないかもしれない。
でも、今よりは前に進めることを知っています。
今回はアクリル画制作の失敗から学んだ経験をブログに残したいと思います。
この記事の目次
趣味が見つからない、心に余裕がないならMaiden-Theaterの5S活動セミナー
今回のアクリル画制作
今回の作品で掲げた挑戦は、
・下地を塗ったキャンバスでアクリル画を描くこと
でした。
最初の作品(AC00001)では、ジェッソの使い方が分からず、Amazonで購入したキャンバスにそのままアクリル絵の具を乗せていました。
次の作品(AC00002)は下地を塗ったのですが、10cmの小さな正方形キャンバスでモノクロ作品だったため、絵の具に混ぜる水の量に悩んだという経験がありました。
なので、今回の制作過程では、肌の塗りを研究することも目標としました。
因みに下絵はこちら
スマートフォンアプリのゲーム「恋と深空」のキャラクター「ホムラ」さん。
コミュニケーションで「あごのせ」というシーンがあるのですが、そのシーンが好きで、
もしその手をホムラが
「嫌がりながらも放さないでいて欲しい」
と、掴んでくれていたらと想像して、手を追加して描きました。
添えている手が男性の手なのは私の嗜好です!
お許しください💦
服装は、今
シャツの練習をしているので
そこもシャツに変更しました。
因みにですが、恋と深空には二次創作のガイドラインがありますので、もしご自身でもファンアートを描いてみたいと思った方は、ご一読してくださいね。
https://loveanddeepspace.infoldgames.com/ja-JP/legal/UGC_POLICY
今回の失敗と原因
肌の陰影を描き始めた時、直ぐに「失敗した!」と思いました。
私が求めていたのは、もっと雪の様な白い肌です。
前回、前々回の作品が最終的に上手くいったことで、無意識に調子に乗っていたのかもしれません。
紙パレットの上で作る色が思った色にならない。
グラデーションも決まらない。
あっという間に下書きが消えてしまった。
そこから作画崩壊が始まりました。
目の位置がズレ、鼻の位置も口の位置もズレ、なんならおでこの生え際の位置もズレました。
「もうダメだ。この作品は描き直そう」
もう肌に色を重ねても、下の色が邪魔をしてどうにもできませんでした。
もうね、どうしようもないほど画面が汚いんですよ。
なので、描き直すのを前提に、思いつく限りの手を尽くしてみました。
次の写真が、最終版です。
・光りの方向が定まっていない(左?後ろ?)
・色がはみ出したり、逆に塗れていなかったりする
・土気色の肌になってしまい、逆光の影とも違う
なんともおかしな絵になってしまいましたが、マスキングテープのおかげでキレイな四角形が作れたことで、辛うじて途中で投げ出すことはせずにすみました。
(まぁ、失敗作なので販路には並びませんけどね)
下記、今回の原因と改善点です。
原因・改善リスト
- 調子良く作品を作れていたため、そろそろ失敗すると思っていたところで想定通り失敗した(心の油断)
- 下絵の写しを赤色のカーボン用紙でしたことで、早く消したいという心理が働いてしまった。結果、いきなり濃度の高い絵の具を置いてしまったことで下書きが消えてしまい、場所が分からなくなった
- 最後にコピックマルチライナーでだいぶ誤魔化した
- 扇形の筆(ファンと呼ぶらしい)が楽し過ぎて、背景を意味なくトントンし過ぎてしまい、何が何だか分からなくなった
- 下絵の写しをキャンバスのマスキングテープより先に書いてしまった事で、マスキングテープをはがした後に消せなくなってしまった
技術的な学びと、心の学びがありました。
でも良かったところもある!
今回の作品は、結果からすると失敗作品にはなったのですが、良かったところもたくさんありました。
むしろ、成功した作品よりも学びが沢山あったし、自分の伸びしろを見つけることもできました。
良かったところ
- ファン(扇形の筆)を手に入れて使ってみることができた
- 初めて新宿の世界堂本店に行けた(最高に楽しい!)
- 霧吹きが壊れていたが、100円ショップで満足いくものを見つけられた
- マスキングテープで四隅をキレイに囲むことができた(以前はマスキングテープの下に色が潜り込んでしまった)
⇒おかげで、売り物にはならないが、作品っぽい仕上がりにはなった
学び
- ジンクホワイトとチタニウムホワイトの違いを知ることができた
- 色作りについて、真剣に学ぶ機会が持てた
- ヘラで色を混ぜる意味を知った
- 下地剤としてジェッソを塗るときは20%までなら水を入れても良い事を知った
- YouTube動画で、下地は白である必要はないことを知った
- グリザイユのような書き方が出来る事を知った
実る努力は楽しい時間の積み重ね!
まとめ
自分を過大評価していたわけではないと言いつつも、今回はどこか「丁寧さ」に欠けていたように思います。
筆を動かすのが楽しくなっちゃって、勢いが制御できませんでした。
私は「制御する」というのがとても苦手です。
だからこそ知識と経験で武装して、
少しずつ落ち着きを手に入れることが
何をするにも重要課題になります。
今回失敗するかもと思いながらも、それを制御できなかったのは、まだまだ私が未熟者であるが故です。
次回の課題はもう決まっています。
・もう一度この下絵で作品を作り直す
・マスキングテープをした後で下絵を映す
・下絵の写しには黒のカーボン紙を使う
・色相環を手に入れて、目的の色をちゃんと作れるようになる
・薄く色を重ねていく過程を楽しむ(最初から結果の色を求めない)
・写実的な厚塗り表現が好きなので、グラデーションを意識する
さぁ、早速下地塗りをして準備するぞ~!