初めて色紙にアクリル絵の具でイラストを描きました。
めちゃくちゃ難しかったですが、今回も学びがあったので制作過程と共に学びを掲載します。
この記事の目次
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柑橘系を口にくわえてる姿って可愛い!
イラストを描く時の手順は大きく分けて3つです。
- 下書き
- 清書
- 着色
ですが、その一つひとつにはとても細かい作業が含まれています。
私のテーマは”トキメキ”ですが、そのトキメキを今回は「キュン💕」に膨らませました。
(まぁ、癖上キュンが多めですが(笑))
柑橘系を銜えたポーズは王道ですが、その実、口に何か銜えている様子を描くのは初心者には難しいです。
私も何度も描き直しました💦
因みにラフの段階ではこんな感じ。
今回は色紙に描くと決めていたので、色紙サイズに近い四角形を幾つか描いて、そこに幾つかラフを描きました。
描きたいイメージができたら、いよいよ下書きです。
制作過程
今回は色紙に描くため、事前に乾燥時の紙の反りについてを調べました。
色紙の裏面にジェッソ加工を行う
今回、この方法を使いました。
紙が反らない様に、乾いてから重たい物を上に置いてプレスするという方法もあったのですが、最近アクリル絵の具を使い始めたばかりの私は、ジェッソの力はもちろん、アクリル絵の具による紙への影響を注意深く観察する必要がありました。
結論から言うと、「折角の色紙が勿体ない」です。
色紙の裏面は物にもよりますが、キラキラした銀箔のようなものが散布された紙が貼られているので、それをジェッソで覆うのはもったいないですし、色紙に描く意味が半減するなぁという印象でした。
額に入れることや表面に描かれたものがメインになることは理解できるのですが、やはり美しさに欠けると思うのです。
色紙は、外周を金のテープで補強しています。ジェッソを塗る際、マスキングテープを使用したのですが、注意しないと写真のように剥がれてしまいます。(やってしまいました💦)
下書き
今回は画面いっぱいに絵を描く予定だったので、F6のスケッチブックに描いた下書きを、より柔らかく薄いA4のコピー用紙を2枚つなげて作成した紙に移し、そこから色紙へ転写しました。
着色
いよいよアクリル絵の具を使っての着色です。
完成
最後に保護剤を添付したら完成です。
学びと成功体験
今回の作品では幾つも品質を落としてしまう問題が発生しました。
※詳しくは商品ページに記載しています。
ですが、学びと成功体験もありました。
今回の学び
- 水分量が多いと、色紙ではアクリル絵の具がどんどん滲んでしまう
- 水分量が多いと、それだけ紙がうねって反りが発生する
- アクリル絵の具ではカバーが難しく、アクリルガッシュを使用したが、その箇所だけ濃度が濃くなったことで馴染ませるのが難しかった
- ジェッソ、マスキングテープ、保護剤の作品影響をより強く意識できるようになった
今回の成功体験
- 色紙に絵を完成させることができた
- ライムのディテールが、落書きの時には満足してしまうところから倍くらい描き込むことができた
- 知識だけで知っていたアクリル絵の具とアクリルガッシュ絵の具の違いを肌で感じることができた
以前にもアクリルガッシュとアクリルを併用したことはありましたが、ここまで明確に顔料濃度の差を体験できたのは初めてで衝撃でした。
色紙にイラストを描かれるプロイラストレーターが、アクリルガッシュを選択する理由が少しですが分かったように思います。
今回の作品はお値引き価格となります。
まとめ
今回の作品では、総合的に「観察」を意識していました。
- 色紙の様子
- 人体や物の配置の構図
- ライムのディテール
私が拝見させていただいている神絵師さま方は、デッサンや色、道具などの研究を積極的に行っている印象を受けます。
またそれを楽しんでいらっしゃるようにも感じます。
私は苦しい練習の先にある達成感ばかり経験していたので、こんなに楽しんで良いのかな?と逆に不安に思いましたが、音楽でもイラストでも釣りでも、この人凄いなと思う方々は皆、楽しんで進んで研究している方ばかりです。
今後も焦らず、興味を持って、楽しく練習していきたいです✨