集中力を持続させ、ゾーンに入るための「内外雑音シャットダウン」
リモートワークや一人での創作・学習が日常になり、「気が散る」「集中が続かない」と感じることはありませんか?――それ、環境のせいかもしれません。
リモートワークや一人での創作・学習が日常になり、
「気が散る」「集中が続かない」と感じることはありませんか?
画家や作家、学習者のように長時間ひとりで作業する人にとって、
静けさとリズムのバランスは、思考の深さを左右する重要な要素です。
今回は、私自身が試行錯誤の末にたどり着いた
「外の雑音を遮断し、集中力を持続させるための環境づくり」についてお話しします。
集中力を奪う原因とは
人間の集中力は45分程度しか持続できない。
また、一度集中力を遮られてしまうと、
再び集中できるまで26分ほどの時間がかかります。
- SNSの通知音が鳴るたびに手が止まる
- つい冷蔵庫を開けてしまう
- 静かすぎると、逆に考えがまとまらない
「やる気がない」わけではなく、環境が集中を妨げているだけのこともあります。
私たちは一見「自分の中の問題」に感じがちな集中切れも、
実は“外の音”によって引き起こされている場合が多いのです。
あなたの目の前にある「作業空間の先」にある可能性
この記事に辿り着いたあなたは、
きっと作業環境に課題を感じているのでしょう。
そういうあなたはこんな言葉を耳にしたことがあると思います。
”カフェで作業すると集中できるよ”
カフェで仕事とはなんともお洒落ですが、
周りにいる人の質をコントロールすることはできません。
「昨日は良かったけれど、今日はなんだか煩いな」
「今の仕事は、社外秘の情報を多く扱うから、外での作業はしたくないな」
「出かけるの面倒だな」
「資料が多く、カフェでは迷惑かも・・・」
こんなことを考えている内は
作業環境を快適にする
心理ハードルが高くなってしまい、
解決に辿り着けません。
あなたがすべきは
作業環境を改善することではなく、
その環境を手に入れて
より良い作業パフォーマンスを行うことです。
短い時間で結果を出したり
クリエイティブなことに頭を使ったり
より最良のアウトプットを行ったり
そのために、今、時間を割いて
環境を改善しようと考えているはずです。
私が辿り着いた「作業用BGM」という解決方法
私の場合、雨音だけのBGMを流してみたところ、
自然音が一定のリズムで流れることで、
脳が“集中モード”に切り替わる感覚がありました。
次の動画は私が実際に制作したものです。
3時間にしたのは、私のライフスタイルの中で
コアとなる作業時間が3時間だったからですが、
作業が早く終わることが多くなると、
経過時間が私の満足感や達成感にも繋がり、楽しくなります。
集中に適した音は人それぞれ
人によって理想の集中環境は異なります。
絵を描く人、文章を書く人、学習を続ける人──
静かな環境が心地よい人もいれば、
一定の環境音があった方が落ち着く人もいます。
大切なのは、自分に合った“音”を見つけること。
そしてその音が、長く集中を保つ支えになることです。
作業用BGMにはさまざまな種類がありますが、
超ざっくり大分類すると下記です。
- 歌謡曲など歌詞がある音楽
- インストゥルメンタル音楽
- 環境音
どういう音楽が良いかは、
それぞれ試してみて決めるしかありません。
私の場合は「環境音」特に「雨の音」がゾーンに入りやすかったです。
音楽大学で作曲を学んでいたこともあり、
どうにも音楽が流れると
”楽曲分析”という解析作業を
行おうとしてしまうんですよね。
また、環境音の中でも「波の音」は
「海」を想像してしまい、
釣りが趣味の私にとっては雑念の引き金になってしまいました。
そのため、私にとっては「雨音」が適していました。
集中に適した音量も人それぞれ
一般的には70㏈がいいと言われていますが、
私は50㏈~60㏈の間の音量が一番集中できました。
70㏈だと「煩いなぁ」と感じ、
作業中にストレスを抱きました。
最近では、スマートフォンアプリで
「騒音、計測」と検索すると、
すぐに計測機が手に入ります。
音源からの距離、音の質、
作業内容によっても変わるかもしれませんが、
自分の基準値を知っておくことで、
適切な場所を選ぶ基準にもなると思います。
私たちは、日々たくさんの情報の中で働き、学び、創作しています。
だからこそ、ときどき「頭のスイッチを静かに切る時間」が必要です。
雨音の中で、思考を整え、集中を取り戻す。
そのための最初の一歩として、
作業用BGMを取り入れてみてください。
ぜひ集中力をコントロールできるようにして
最高のパフォーマンスを一緒に目指していきましょう。
Maiden-Theaterのチャンネルでは、
その日の気分や作業内容に合わせて選べる環境音BGMをこれからも配信していきます。
あなたの創作や学びに、静かなリズムを添えられたら嬉しいです。